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Works作品紹介

世田谷区成城のコミュニティハウス / 延60㎡

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これは世田谷にある地域とテニス仲間たちのテニスクラブ・ハウスです。
テニスを中心としたコミュニティを存続させるために同好の士が手づくりでプロデュースし、自ら運営するクラブです。
そのための活動拠点としてデザインしました。

仲間でつくる

東側外観:テニスコートとデッキテラス
東側外観:テニスコートとデッキテラス

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メンバーたちの情熱と想像力にオーナーが応えて下さり、クラブは奇跡のように復活しました。
私(建築家)はメンバーの1人でもあり、皆の気持や熱意を形にまとめて実現へのお手伝いをしました。

デッキテラスが主役

北側:階段を上がってデッキへ
北側:階段を上がってデッキへ
南側:デッキにはキャンバスの可動庇
南側:デッキにはキャンバスの可動庇

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まず建物工事費は安く抑えたいので、最小限必要な機能を備えたリースのプレハブとしています。よく建設現場の仮設小屋に使うプレハブです。
建物前にはコートを臨む広いウッドデッキのテラスを設けました。
キャンパス製の可動オーニングが夏の日差しを防ぎます。居心地が良くコートのゲームをいつまで見ていても飽きません。理由をつけてはここでパーティをするのですが、デッキで飲むビールは最高です。

角材格子の箱

バス通り側の外観:シンプルな木の箱
バス通り側の外観:シンプルな木の箱

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建物本体の周りは、安価な木製(レッドシダー)角材(90×90)の格子で覆い、木の塊がデッキに面して開くようなイメージとしました。ごく簡素なプレハブは木の衣をまとって避暑地のクラブハウスのように変身しました。通りがかりの人がカフェと思って入ってくることもあります。
街並に対して、ごく地味ですがなにか存在感のある木の箱です。
バス道路側には倶楽部のメンバーたちによってトネリコの樹列や芝桜が植えられましたが、
将来は木の箱を覆って地域の景観に寄与するでしょう。
築後3年たった今、この木の箱の周りは仲間たちが持ち寄って管理している花と緑で溢れかえっています。
仲間に想像力と情熱があれば難しいことも可能になることを実感しました。

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