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Works作品紹介

千代田区虎ノ門の法律事務所インテリア / 延50㎡

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デザインの考え方

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I先生(弁護士)とお話を重ねた結果、オフィスの基本的な考え方は以下のようになりました。
1. 先生の「志と哲学、弁護士のこころ」をデザインとして表現すること。
2. 法律事務所をたずねる依頼人の方たちの心が和むような空間とすること。
3. 詩人でもある先生のロマンと文化の漂う雰囲気をつくること。
これによって法律事務所としてはユニークな木製間仕切をベースとして、先生のコレクションである一級の絵や彫刻が配置された、温かく人間的なオフィス空間となりました。

エントランス

エントランス:絵画・憲法前文の額
エントランス:絵画・憲法前文の額

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【事務所入口扉】 プライバシーを確保しながら開放性を持たせるように上部を透明ガラス、目線から下を和紙模様の スモークガラスとしました。
【エントランスロビー】 木製の壁面による温もりのある空間が人を迎えます。 正面に片山哲直筆の「憲法前文」の額を掲げました。これは法律事務所の象徴であり哲学です。 一方側面の壁に掛けられたユーモラスで可愛い「キリン」の絵が優しいまなざしで来訪者を迎えます。
この強い志と優しさの対比が先生の人柄を一目で感じさせてくれます。

待合スペース

緑のあるコーナー
緑のあるコーナー
アートに囲まれた待合コーナー
アートに囲まれた待合コーナー

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先の憲法の額と先生の著作を並べた棚にはスポットライトをあてています。 またオフィスゾーンとの境には、陶器のプランターに植えた大型のベンジャミンを配置しました。 これらが、空間に陰影を与えています。 待合のスツールを囲む壁にはさりげなく優雅な「天女の絵」とかつての大審院(旧最高裁)の絵画が飾られています。 どちらも先生らしさを醸し出しています。

会議室

会議室:緑・彫刻・白い壁
会議室:緑・彫刻・白い壁

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会議室はこのオフィスインテリアの中心、重要なコミュニケーション空間として依頼人の方が落ち着いて話すことができるような雰囲気を大切にしました。 閉鎖的な会議室でなく、間仕切を一部透明ガラスにして、外の明るさを感じる会議室にしました。 目線をやわらかく遮るために、背の高いエバーフレッシュ(合歓の木の一種)のプランターを配置。 本棚は木の壁にそって配置され、並べられた書籍がインテリアになります。 会議室の天井には構造上の梁が出っ張っていたので、これをはさむ様にラインペンダントを2灯配置しました。 一般照明の白色でなく電球色の蛍光灯が明るく柔らかい光を降り注ぎます。 またロビー空間も電球色のスポット照明によって温かい光に満たされます。 本棚と反対側の壁面は建物本体の壁であり、白いままに残します。 なにも飾らない白い壁面はとても重要であり、向き合うと心が落ち着きます。 壁の端部にブロンズの彫刻「立ちなさい」が置かれています。

執務ゾーン

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執務ゾーンの構成は使いやすさを追求したプランニングによっています。
・稼動書架を中心に、書籍の収蔵力ができるだけ大きくとれること
・多目的で使いやすい作業台(キャビネット兼用)を広くすること
・オフィスは厚50mmのOAフロアが採用され自由な配線が可能となっています。日常のデスクまわりこそアメニティが必要です。
・北側窓から明るい街の景色が見える開放的な執務ブースエリア
・花の絵や時計、緑等が心和む要素として配置されています。

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